
大家好!台湾留学生のDianaです。
最近、生徒さんに中国語を教えていてあることを思いました。
「動詞+出來」をわかりやすく説明するの難しすぎる…

私も一から中国語を勉強した身なので、「沢山使い方があってわかりにくいな…」という意見に激しく共感できます。
ですが、感覚的にわかっていても、相手のわかりやすい言葉で言語化するのは難しいものです。
今回は、「出來(chū lái)」の使い方を3つご紹介します。頭をフル回転させて考えたので、「なるほど、そういうことだったのか!」と納得していただけると幸いです。

今回の記事はこんな人におすすめ!
・「出來」の使い方がわからない
・基礎文法を伸ばしたい
目次
行動を表す動詞
初めに、「具体的な行動を表す単語」の後ろについた時は「〜しだす、現れる」という意味になります。

よく使われるのが…
走出來(zǒu chū lái)→歩いて現れる
跑出來(pǎo chū lái)→走って出てくる
そのほかにも、「拿(ná)」,「猜(cāi)」,「認(rèn)」と一緒に使われることが多いです。
それでは、例文を見てみましょう!
【例文1】
她從台北101走出來了。
(彼女は台北101から歩いて出てきた。)
【例文2】
老師叫他把口袋裡的東西全拿出來。
(先生は彼にポケットの中の物を全て出しなさいと言った。)

この使い方は、漢字そのままの意味なので理解しやすいですね。
五感に関わる動詞
次に、「五感に関わる動詞」の後ろにつく際は「その動詞で識別」します。

ベーシックなのは…
看出來(kàn chū lái)→見て分かる
聽出來(tīng chū lái)→聞いてわかる
聞出來(wén chū lái)→匂ってわかる
摸出來(mō chū lái)→触ってわかる
嚐出來(cháng chū lái)→食べてわかる
それでは、例文を見てみましょう!
【例文1】
他又遲到了,看得出來老闆很生氣。
(彼はまた遅刻した、ボスが怒っているのは見てわかるよね。)
【例文2】
我知道她來自韓國,從她的口音就可以聽得出來。
(彼女は韓国出身だよね、彼女のアクセントを聞いたらわかるよ。)

「出來(chū lái)」の前につく動詞がどのように識別するかを表していますね!
達成、実現に関わる動詞
最後に、「達成、実現の意味を表す動詞」の後につく「出來(chū lái)」の意味を見てみましょう!
具体的に、言うと「〜をやり遂げる、作りあげる」といったニュアンスになります。

それでは、例文です。
【例文1】
這個技術可能還要兩年才能開發出來。
(この技術を開発するにはまだ2年間必要だろう。)
【例文2】
你不能相信咖啡豆是這樣做出来的!
(コーヒー豆がこのように作られているなんて信じられない!)

簡単に、「〜をする、される」と考えても大丈夫です!
まとめ
今回は、「動詞+出來」の使い方を3つ紹介しました。
この文法を上手に使えるだけで、かなり表現の幅が広がるのではないでしょうか?
忘れてしまう前に、ポイントだけメモしておきましょう!
【出來の3つの使い方】
①行動を表す動詞→「〜し出す、現れる」
②五感に関する動詞→「識別する」
③達成、完成に関わる動詞→「やり遂げる、作り上げる」
今回紹介した、「動詞+出來」のように、中国語には複数の使い方を持つ文法は沢山あります。

不明点がある時は、とにかくググる!
その積み重ねが中国語マスターへの第一歩です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

次回の記事でお会いしましょう!再見
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