
大家好!台湾留学生Dianaです。
「同じ意味なのに、どうして表現の仕方がこんなにも多いんだろう…?」
中国語を勉強していてそう思い悩んだ経験はありませんか?
加えて、意味が同じでも使い方が異なることは稀ではありません。
今回は、表現の仕方が多い「比較」にスポットを当てていきます。

中国語の比較系は、「比較(bǐ jiào)」・「比(bǐ)」・「比起來(bǐ qǐ lái)」・「相比起(xiāng bǐ qǐ)」など言い回し方が沢山あります。
今回はその中でもよく使われている「比較(bǐ jiào)」、「比(bǐ)」、「比起來(bǐ qǐ」lái)」に厳選し、解説していきます。

今回の記事はこんな人におすすめ!
・基礎を固めたい
・「比較」の表現がイマイチわからない
・中国語初心者
それでは、どうぞ!
目次
形容詞とは?
比較の表現を解説する前に、形容詞のお話をさせてください。
まず、形容詞は「物事の状態や性質がどうであるかを表現する言葉」です。
かわいい、きれい、かっこいい、やすい、はやいなど、終止形が「い」で終わるのも特徴ですね。

比較の表現をする時、形容詞も一緒に使います。
ですので、形容詞を沢山知っていればいるほど表現の幅が広がります。比較表現の鍵は「形容詞」にあると言っても過言ではありません。
【よく使われる形容詞一覧】
貴(guì)→「(値段が)高い」
便宜(pián yí)→「(値段が)安い」
新(xīn)→「新しい」
舊(jiù)→「古い」
可愛(kě ài)→「かわいい」
帥(shuài)→「かっこいい」
香(xiāng)→「いい香り」
臭(chòu)→「臭い」
多(duō)→「多い」
少(shǎo)→「少ない」
好(hǎo)→「良い、好ましい」
壞(huài)→「悪い」

形容詞の大切さを踏まえた上で、比較の表現を見ていきましょう!
【比】bǐ
まず、「比(bǐ)」についてです。
「A+比+B+形容詞」で「AはBよりも(形容詞)だ」という意味になります。
「比」は比較する対象が明確な時に使えます。

それでは、例文を見てみましょう!
【例文1】
日本人口比德國多。
(日本の人口はドイツより多い。)
【例文2】
他的手機比我的貴嗎?
(彼の携帯は私のよりも高いですか?)
実は、「比(bǐ)」はとてもという意味を持つ「很(hěn)」を一緒に使えないのです。

「さらに」と強調したい場合は「更(gèng)」、「還(hái)」を「A+比+B」の後につけましょう!
【比較】bǐ jiào
次に、「比較+形容詞」で「〜の方が(形容詞)だ」という意味です。
先ほどの「比(bǐ)」は比較する対象が明確な時に使えましたね。
ですが、「比較(bǐ jiào)」は比較対象が抽象的な時にも使えるのです。
それでは、例文を見てみましょう。
【例文1】
他的成績比較好,他一定會上第一志願的大學。
(彼の成績の方がいいので、絶対に第一志望の大学に合格するだろう。)
【例文2】
我買的手機比較新。
(私が買った携帯の方が新しい。)
上記の例文のように、比較の対象をはっきりと言いたくない時に使えます。
【比起來】bǐ qǐ lái
最後に、「比起來(bǐ qǐ lái)」を紹介します。
この文法は「A跟B比起來」の形で使われ、「AとBを比べてみると…」という意味になります。2つの物を比較し、その結果をを表現する時に使えますね。

それでは、例文です。
【例文1】
紅色跟藍色比起來,我比較喜歡藍色。
(赤と青だったら、私は青の方が好きだ。)
【例文2】
我媽媽跟你媽媽比起來,我的媽媽比較囉嗦。
(あなたのお母さんと私のお母さんを比べたら、私のお母さんの方が口うるさい。)
【例文3】
跟其他國家比起來,日本的食物比較便宜。
(他の国と比べると、日本の食べ物は比較的安い。)

よくプレゼンテーションやディベートなど、自分の気持ちや意見を発表する時に使われる表現です。
まとめ
今回は、比較の表現を3つ紹介しました。
今回の記事をおさらいすると次の通りです。
【比(bǐ)】
使い方:「A比B+形容詞」
意味:AはBより(形容詞)だ
【比較(bǐ jiào)】
使い方:「比較+形容詞」
意味:〜の方が(形容詞)だ
【比起來(bǐ qǐ lái)】
使い方:A跟B比起來…
意味:AとBを比べてみると(比べた結果を述べる)
今回は比較の表現の仕方をご紹介したので、使える形容詞を増やすと、表現の幅がグンっと広がりますね。これからも楽しく中国語を話せるようになりましょう!
以上、最後まで読んでいただきありがとうございます!

次の記事でお会いしましょう!再見!
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